動物-master.com 【05/29update】

▼最新情報をCheck!!▼


「頂点捕食者」||動物-master.com 【05/29update】

頂点捕食者 wikipedia|無料辞書

前のページ 1/3 次のページ
頂点捕食者(ちょうてんほしょくしゃ)とは実質的に自分自身を捕食するものがいない、食物連鎖の頂点に位置する捕食者のことである
__TOC__

◆ 定義
動物学的な意味において、捕食とは、ある一つの生命殺害とその生物消費である。ただしバクテリア寄生虫は頂点捕食者の概念から除外して考える。(「捕食」を意味する)は1932年以降、動物学的な文脈において使われるようになった。頂点捕食者の概念は、野生生物管理と保護(それはエコツーリズムにとどまらない)において一般的に用いられる。これらの文脈では、それは栄養段階に関して定義される。栄養段階とは、食物連鎖でむすばれる生態系の動植物に対し、「生産」と「消費」の段階ごとに分けたもので、具体的には生産者(植物)、一次消費者(草食動物)、二次消費者(肉食動物)、三次消費者(二次消費者を捕食する動物)、四次消費者(三次消費者を捕食する動物)、高次消費者(その他のすべての捕食者)および分解者(死骸排泄物を分解するもの)に分けることが出来る。一次消費者、二次消費者、三次消費者、より高水準の位置にある消費者は、自分より下位の連続した栄養段階を占めることが出来る。
ある海洋の食物網の研究は、頂点捕食者を四次消費者以上の存在であると定義づけた。これに対して、陸上生態系においては、最高でも二次消費者までの短い食物連鎖しかないことが多い。例えばライオントラのような大型ネコ科動物、ハイエナオオカミなどのその他の肉食性哺乳類ワニ目や大型のヘビなどの爬虫類は、大型の草食動物を補食するので二次消費者である。頂点捕食者は必ずしも強肉食性(著しく肉食に特化した動物)である必要はない。例えばヒトハイイログマはいずれも頂点捕食者であるが、彼らはを食べるだけでなく、かなりの量の植物(野菜)を食べる雑食動物である。

◆ 環境的役割
頂点捕食者種はしばしば長い食物連鎖の終端にある。
彼ら生態系の頂点に立つものが、生態系全体の持続性に重要な役割を担っているが、一方で侵略的外来種のように生態系を破壊するものもいる
頂点捕食者は、えじき種(被捕食者)の個体群力学に影響を及ぼす。2つの競争している種が生態学上不安定な関係にあるところでは、その両方を捕食する頂点捕食者が安定をもたらす傾向がある。また、頂点捕食者は、捕食者間の関係にも影響を与える。例えば外来の魚が、固有の支配的な捕食者を圧倒することが知られている。ひとつの湖における調査で、外来種であるコクチバスが人為的に除去されたとき、レイクトラウト(これまでコクチバスによって抑えられていた固有の頂点捕食者)がそのえじき種選択を多様化して、より高次の消費者に移行したことが明らかになったLepak, Jesse M., Kraft, Clifford E., and Weidel, Brian C. (March 2006). "[外部リンク] Rapid Food Web Recovery in Response to Removal of an Introduced Apex Predator" (PDF). Canadian Journal of Fisheries and Aquatic Sciences 63 (3): 569-575. ISSN: 0706-652X. Retrieved on 2008-06-03.
頂点捕食者による、植物生態学のような、より広い生態的特徴に対する影響が検討された。そして、かなりの影響の証拠が頂点捕食者に見つかった。外来種のホッキョクギツネが分布する地域と、そうでない地域について、海鳥の生息数、土壌のリン濃度、植物組成などを比較検討した結果、ホッキョクギツネの分布域では海鳥数が2桁少なくなり、土壌のリン濃度が少なく、丈の低い草やコケの割合が丈の高いそれと比較して相対的に多かった。この結果が示すものは、ホッキョクギツネが海鳥を補食してその結果個体数が減り、海鳥の排泄物によってもたらされるリン(土壌の栄養分)が減少し、その結果植生に影響を与えたと考えられる。移入されたホッキョクギツネは、草原からツンドラまで亜北極の島の植生を変えたといえる