萌芽更新による森林は、定期的に伐採を行っても再生を繰り返す、永続的な資源となることから、
入会地として地域で管理されているものも多かった。このような森林では、ほぼ同じ太さの樹木から構成され、また、同一種の2-3本がある程度まとまって存在することが多い。これは、先代の切り株から生じた主幹がそれぞれ独立な株となり、元あった切り株は腐って無くなったためである。なお、伐採を繰り返すと、このようにして生じた新たな主幹は次第に距離を置くことになる。これを木が歩いたと表現する例もある。
和歌山県南部では、
備長炭生産のための原料としてウバメガシ林が確保されたが、これが萌芽更新で維持されていた。この伐採の際、必ず
鉈を使い、またある程度高いところから切る習わしがあった。これは、低いところを
ノコギリで切ると、萌芽の数が多くなり、個々の枝が弱くなるためであったらしい。現在ではすべて
チェーンソーを使っているようで、今後のことが心配されるとする向きもある。