群集生態学は、群集をその対象とする生態学の分野である。群集とは、同一地域の生息する他種類の生物のまとまりであるから、群集生態学は、同一地域に生息する生物間の関係(種間関係)を明らかにし、あるいはそのしくみや働き(群集構造)を知ることを目的とする。
なお、個々の種についての研究は個体群生態学の対象であるが、個々の種の間の関係も、その延長として個体群生態学の側から論じられる場合がある。その意味では種間関係論は両者の領域にまたがる。
群集生態学は、まず
植物を対象として進んだ。植物群落は肉眼的にもまとまりとして捕らえやすく、その構造を直接に把握しやすい。この分野は一方では群集の型を分類して体系化するという、
植物社会学へと発展した。また、植物群集の変遷から
遷移の考えが生まれ、これに動物群集を結びつけたところから
生態系の概念が生み出された。