水銀が持つ、
常温において液体であるという性質から、電極によく密着し
接触抵抗が非常に少なく、更に
チャタリングが発生しないという特徴がある。現在一般的に使われる転倒スイッチには、水銀の代わりに
金属球を使うもの等があるが、接触抵抗の面では水銀スイッチが傑出している。このため比較的大きな電力のスイッチングや、小型の電池など弱い電源装置を使用する場合に特に威力を発揮する。
かつて水銀スイッチを使用していた工業製品においても、水銀スイッチ排除の動きが見られる。例えば
アメリカの自動車産業においては、2002年に水銀を含有するスイッチの使用を中止した他、
アメリカ環境保護庁は2006年に「全国自動車用水銀スイッチ回収プログラム(National Vehicle Mercury Switch Recovery Program/NVMSRP)」を公表し、既存の自動車からの回収をスクラップ業者等に働きかけている。