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「日本沈没」||動物-master.com 【05/29update】

日本沈没 wikipedia|無料辞書

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日本沈没』(にほんちんぼつ/にっぽんちんぼつ)は、1973年に刊行された小松左京による日本のSF小説、及びこれを原作とした映画テレビドラマラジオドラマ漫画。映画は、1973年と2006年に、ラジオドラマは1973年と1980年にそれぞれ2度製作された。本項では、続編『日本沈没 第二部』についても記述する。

◆ 小説
1964年から執筆が開始され、9年がかりで完成。当初は複数巻となる予定だった長編を出版社の要請で短縮し、上下巻とした。
1973年光文社カッパノベルスより書き下ろしで上下2巻が同時刊行された。当初は3万部ずつだったが、版数を重ねるごとに出版数が増え、上巻204万部、下巻181万部の計385万部まで伸ばし「空前の大ベストセラー」とも評された。小松は1億2千万円の収入を得て、文壇長者番付の5位にランクイン。1974年、第27回日本推理作家協会賞を受賞。第5回星雲賞日本長編部門を受賞。
ベストセラーになったことにより、小松の知名度を上げるとともに、日本におけるSFの浸透に一役買うことになった。ベストセラーになった背景には、高度経済成長が一段落し、1970年大阪万博に代表される薔薇色の未来ブームへのアンチテーゼとして登場したことの衝撃に加えて、1973年の狂乱物価とも言われたインフレ石油ショックなどの社会不安があった。そうした風潮の中でノストラダムスブーム、終末ブーム、超能力ブームの端緒として語られることも多い。
1976年には、Michael Gallagher()により3分の1ほどの抄訳ながら、アメリカで『JAPAN SINKS』のタイトルで出版された。
元々は日本人が母国を失い放浪の民族になったらどうなるかをテーマに据えており、日本沈没はその舞台設定で、地球物理学への関心はその後から涌いたものだという。しかし、そのために駆使されたのが当時やっと広く認知され始めていたプレート・テクトニクスであり、この作品はその分野を広く紹介する役割をも果たした。この分野に関する作品中の解説やアイデアは修士論文に相当するとの声もあったほどである。
難民となって世界に散っていった日本人を描く第2部の構想(仮題は『日本漂流』)もあり、下巻の最後に「第1部・完」と記されていたが、下巻発刊後、長い間執筆されることはなかった。

◇ 物語
地球物理学者である田所雄介博士は、地震の観測データから日本列島に異変が起きているのを直感し、調査に乗り出す。潜水艇漕艇者の小野寺俊夫、助手の幸長信彦助教授と共に小笠原沖の日本海溝に潜った田所は、海底を走る奇妙な亀裂と乱泥流を発見する。異変を確信した田所はデータを集め続け、一つの結論に達する。それは「日本列島は最悪の場合、2年以内に地殻変動で陸地のほとんどが海面下に沈降する」というものだった。

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最初は半信半疑だった政府も、紆余曲折の末、日本国民と資産を海外へ脱出させる「D計画」を立案・発動する。しかし、事態の推移は当初の田所の予想すら超えた速度で進行していた。各地で巨大地震が相次ぎ、ほとんど動きがなかった休火山までが活動を始める。精鋭スタッフたちが死に物狂いでD計画を遂行し、国民たちを続々と海外避難させる。一方、あえて国内に留まり日本列島と運命を共にする道を選択する者たちもいた。
四国を皮切りに次々と列島は海中に没し、最後に北関東地区の水没をもって日本列島は完全に消滅する。

◇ 設定
基本的には執筆当時の時代状況に沿っているが、あくまで近未来の出来事と言う設定のために、執筆当時にはまだ完成していなかった施設のうちのいくつかが既に稼動しているものとして話が進められている(新東京国際空港(現在の成田国際空港)・青函トンネル関西国際空港など)。さらには、浮上式リニアによる第二東海道新幹線のように、現在に至るまで構想段階(あるいは中断された)のものが着工に至っているといった例もあった。
また、日本が沈没したのは日本の人口が減少に転じた翌年という設定もあり、奇しくも現実ではリメイク映画版公開の2006年がそれに該当した(ただし、小説版では前年に東京大地震が起きているため、自然減によるものか災害の影響によるものかは不明)。

◆ 1973年の映画