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「ラクダ科」||動物-master.com 【05/28update】
ラクダ科
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ラクダ科
( - か)は、
哺乳類
・
ウシ目
(偶蹄目)の
生物分類単位
。世界各地で家畜として利用される
ラクダ
や
ラマ
などが含まれる。
哺乳類の
赤血球
は無核で丸く、鳥類や爬虫類の赤血球は核があり楕円形なのが普通であるが、哺乳類の中でもラクダ科の動物だけは無核で楕円形をした赤血球を持っている。また、他の哺乳類とは異なり、重鎖だけで構成されるサイズの小さな
抗体
(
ナノ抗体
)を持つことが知られている
Hamers-Casterman, C. et al., " Naturally occurring antibodies devoid of light chains",
Nature
363
, 446-448 (1993)
[外部リンク] W.W.ギブズ, 「開発進むナノ抗体医薬」,
日経サイエンス
2006年1月号
。
◆ラクダ科の生物の進化
ラクダ科の生物の現在の分布は、過去の分布とは全く異なっている。ラクダ科の生物は約4500万年前、
始新世
後期、偶蹄目の進化のごく初期に現在の
北アメリカ大陸
に現れた。ラクダ科に近縁の、最も古いラクダ亜目の生物には
ウサギ
ほどの大きさの
プロティロプス
がおり、四肢に4本の指を持っていた。
漸新世
までには側指が失われ、
ヤギ
ほどの大きさの
ポエブロテリウム
などが現れた
。
その後ラクダ科の生物は北アメリカ大陸で分化を続けた。2〜300万年前ごろにはラクダ科の生物が初めてアジアに現れ、
パナマ地峡
の形成とともに
南アメリカ大陸
にも移動した。北アメリカ大陸のラクダの仲間は、最初のヒトが移住するのと同時に姿を消した。絶滅の理由は狩り尽くされたためとも環境の変化に適応できなかったためとも考えられる。
ユーラシア
ではラクダ属の生物が分化を続け、南アメリカでは互いに近縁の4種が生き残った。
化石種の生物は、現存するラクダ科の生物よりもはるかに多様な形態を持っていた。北アメリカの
ティタノティロプス
は肩までの体高が3.5mもあり、最高でも2mほどの現在のラクダよりもはるかに大きかった。
ステノミルス
は
ガゼル
のように華奢な生物で、蹄を持っていた。
アエピカメルス
や
オキシダクティルス
は木の葉を食べるのに適した
キリン
のような背の高い生物だった
。
ヒトコブラクダとラマの間には
人工授精
によって属間雑種ができ、
キャマ
(カマ)と呼ばれる。
◆ラクダ亜目の分類
「†」は絶滅した系統を示す。
ラクダ亜目
・†
クシフォドン科
Xiphodontidae
・†
プロトケラス科
Protoceratidae
・†
オロメリクス科
Oromerycidae
・ †
プロティロプス属
Protylopus
・
ラクダ科
Camelidae
・†
ポエブロドン亜科
Poebrodontinae
・†
ポエブロテリウム亜科
Poebrotheriinae
・ †
ポエブロテリウム属
Poebrotherium
・†
ミオラビス亜科
Miolabinae
・†
ステノミルス亜科
Stenomylidae
・ †
ステノミルス属
Stenomylus
・†
フロリダトラグルス亜科
Floridatragulinae
・
ラクダ亜科
Camelinae
・ †
カメロプス属
Camelops
・ †
プロカメルス属
Procamelus
・ †
アエピカメルス属
Aepycamelus
・ †
ティタノティロプス属
Titanotylopus
・ †
オキシダクティルス属
Oxydactylus
・
ラクダ属
Camelus
・*
ヒトコブラクダ
Camelus dromedarius
・*:体高160〜210cm、体重450〜800kg。
アフリカ
北部から
アジア
大陸南西部、
オーストラリア
の乾燥地帯に生息する。家畜と、家畜化されたものが半野生化したものがいる。
・*
フタコブラクダ
Camelus ferus
、
Camelus bactrianus
・*:体高190〜230cm、体重450〜650kg。
アジア
の乾燥地帯に生息する。
・* †
カメルス・ギガス
Camelus gigas
・* †
カメルス・ヘステルヌス
Camelus hesternus
・* †
カメルス・シヴァレンシス
Camelus sivalensis
・
ヴィクーニャ属
Vicugna
・*
ヴィクーニャ
Vicugna vicugna
・*
アルパカ
Vicugna pacos
・
ラマ属
Lama
・*
グアナコ
Lama guanicoe
・*
ラマ
Lama glama
◇ 現存するラクダ科の系統樹