ところが、1960年代後半より、
ハリー・ウィッチントンを中心とする研究グループがこれらの化石の再調査を行ない、その結果、これらの化石動物が、
節足動物ではあっても既存の分類群に当てはまらないものが多く、中には
門そのものの帰属すらはっきり確定できないものが多数あることを明らかにした。これによってそれまでのカンブリア紀の海中生物相への認識が一変してしまった。
その後、彼の意見に対しては専門家からの反発が強く、それほどの異質性はないとの主張も多く見られる。ウィッチントンと共に研究を進めた
コンウェイ・モリスらも、いわゆる奇妙奇天烈生物の大部分は現生の動物群やその傍系(脇道の系統)として理解できるとして、グールドの見方に反対を表明している。同時代の化石群はその後
中国雲南省などからも発見され、この時代の動物相について、より詳しい情報が得られつつあることもあり、今後の検討によってまた評価が変わることもあるかも知れない。