体は
フナのような体型で、左右から押しつぶされたように平たい。種類によっては口元に
コイのような2本の
ひげをもつものもいる。全長はいずれも数cm-10cm程度で、
メダカとフナの中間くらいだが、オオタナゴやカネヒラ、イタセンパラなど10cmを超える種類もいる。同じ種類内ではオスがメスより大きい。
オスは条件の良い二枚貝をめぐって争うこともある。つがいができると、オスとメスは二枚貝の上にやってくる。まずはメスが二枚貝の出水管に素早く産卵管を差しこみ、二枚貝の外套腔内に数個から十数個の卵を産みつける。このとき、メスは産卵管を先端から出水管に挿入するのではなく、柔軟な産卵管の付け根を出水間の出口にあてがい、体内から体液とともに卵の塊を押し出すと、産卵管は内部を通過する卵と体液の圧力でしなって付け根から貝の体内に飛び込み、貝の
鰓の間に卵を導く。メスが飛び退くと今度はオスが素早く二枚貝の上にやってきて、二枚貝の入水管付近に放精する。
タナゴ類の卵は直径数mmほどの楕円形で、コイ科魚類の中では大粒の部類に入る。卵は二枚貝の体内で
受精し、仔魚は数日のうちに
孵化するが、孵化後も1ヶ月、種類によっては半年ほども二枚貝の体内に留まり、
卵黄を吸収しながら成長する。この間、多くの種では卵黄嚢にさまざまな形の突起が発達し、仔魚が貝の鰓の間に留まるのを助ける。卵黄を吸収して貝から飛び出す頃には、全長1cm近くまで成長している。