体長(鼻長含む)600-750cm。尾長100-150cm。肩高200-400cm。
体重はオスは5,000-7,000kg、メスは2,500-3,500kg。現生する陸棲の動物では最大種。胴体は肩の部分で一度隆起し、腰の部分が最も高くなる。皮膚は分厚く、多くの皺がある。体色は灰色。
額は突き出さない。
門歯(牙)はオス、メス共に発達し湾曲する。オスでは最大350cmに達することもある。この牙は争いの際や、塩や木の根を食べるため土を掘る際に用いる。耳介は大型で幅広く、集音や表面積を広げることによる放熱、
威嚇などの役に立つと考えられている。興奮すると側頭部から液体が分泌される。鼻の先端には上下にそれぞれ1つずつ突起がある。前肢の蹄は4本、後肢の蹄は3本。
サバンナや
森林に生息する。メスとその幼獣からなる3-10頭の群れを形成し、それらの群れが代を重ねることで大規模な群れに発展することもある。オスは生後12-16年で群れを離れ、単独生活や若いオスのみの群れを形成する。群れに幼獣がいる場合は、幼獣の周囲を成体が囲うようにして保護する。幼獣は
ライオンに捕食されることもある。肉食動物のみならず、他の群れ等の争いの際にも子供が狙われることがある。群れの仲間が死んだ時には死骸に鼻を摺り寄せたり、鼻をかかげ匂いを感知する行動を見せる等の死を悼む様な行動を行う。皮膚の乾燥や避暑のため、頻繁に水浴びや泥浴びを行う。
旱魃や民族紛争、
象牙目的の乱獲などにより生息数は減少している。1970年代における生息数は約2,700,000頭、
1980年における生息数は約1,000,000頭、
1988年における生息数は約620,000頭と推定されている。
1995年においては約280,000頭が確認され、生息数は約580,000頭と推定されている。現在は象牙の輸出は規制され保護の対象されているが、密猟されることもある。親をなくしたり群れからはぐれた幼獣を保護し、自然に帰す試みも進められている。しかし、一度人間に馴致させられた象が再び野生に帰ることは難しく、課題は多い。